優れた加速力、スピードと決定力、多彩なフィニッシュパターンを持ち、力強いポストプレーや空中戦の強さ、ディフェンダーとの駆け引きなどが評価されている。アトレティコやリヴァプールFCでは中盤から速い縦パスを受け、スピードを生かして相手守備陣の裏のスペースに走りこむスタイルが持ち味であるが、スペイン代表は中盤からショートパスをつないでゲームを組み立てていくスタイルであるため、前線にトーレスが走りこむスペースがないことが多く、代表では本来の力を発揮していないと批判されることも多い。トーレス自身はスピーディなプレミアリーグのプレースタイルが自分に合っていると語っている。リヴァプールFCでコンビを組んでいたスティーヴン・ジェラードはトーレスを「ボールを持っていない時の動きも素晴らしい。献身的に前線から守備をしてディフェンダーに余裕を与えず、少しでも相手が躊躇すれば、真っ先にその選手に飛び掛かっていく。それに、ディフェンダーの背後を突く能力にも長けている」と評している。
11歳の時にアトレティコ・マドリードの下部組織に入団し、ユースシステムの各年代でプレーした。2001年にトップチームデビューを果たし、リーグ戦174試合に出場して75得点の記録を残した。プリメーラ・ディビシオン(1部)でプレーする前に2シーズンの間セグンダ・ディビシオン(2部)でプレーしており、40試合に出場して7得点を決めている。2007年にクラブ史上最高金額でプレミアリーグのリヴァプールFCに加入した。1年目にしてクラブでもっとも重要な選手になり、1995-96シーズンにロビー・ファウラーが記録して以来の1シーズン20得点(リーグ戦)を決めた。2009年12月のアストン・ヴィラFC戦で得点を決め、クラブ史上最速でのリーグ戦50得点を記録した。2011年1月にチェルシーFCに移籍した。
彼はまたスペイン代表の選手でもあり、2003年のポルトガル戦でデビューして以来、UEFA欧州選手権2004、2006 FIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権2008、2010
FIFAワールドカップの4つの主要大会に出場している。UEFA欧州選手権2004では得点できなかったが2006 FIFAワールドカップでは3得点を決めた。UEFA欧州選手権2008では決勝のドイツ戦での決勝点を含めて2得点を決めた。2010
FIFAワールドカップでは1得点も奪えなかったがスペイン代表はタイトルを勝ち取った。
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