ストライカーとしては得意のドリブルからのシュートを狙う傾向が強い。十分なシュート力をもつがペナルティーエリアまでボールを持ち込むことを好み、ロングシュートを放つことはあまりない。
190cmと長身である上、驚異的な跳躍力を持ち、その空中戦の強さは世界屈指である。さらに細身ではあるもののフィジカルコンタクトに優れ、DFをひきずってシュートというシーンも見せる。また、その長身からは想像できないトップスピードとアジリティー、運動量を持つ。そのストライドの長さとアフリカ人らしいしなやかなボディーバランス、そして高度な足元のセンシビリティーを活かしたボールキープは特筆に値し、ドリブルスピードも十分なレベルにある。前線で左右両サイドに激しく動き回ることで対面のディフェンダーを引き付けて、飛び出してくるMFの為のスペースを作るオフ・ザ・ボールの動きは、シティにおいて非常によく機能していた。かつてはポストプレーが雑という評価もあったが現在では大きく改善の跡を見せている。
プレー面では利他的で、組織の中で機能するメンタリティーを持つものの、時に感情が爆発してチームに悪影響を及ぼすこともある。前述のアフリカネイションズカップ2006での監督との衝突や、2006-07シーズンのリーグ・カップにおけるチームメイト、ニクラス・ベントナーへの暴行(胸を軽く押した)などがその最たる例として
元ナイジェリア代表FW、ヌワンコ・カヌを尊敬する選手として挙げている。そのため背番号も彼がつけていた背番号を好んでつける(代表では彼が好んでつけていた4番、マンチェスター・シティでは彼がアーセナル在籍時につけていた25番)。190cmを超える長身に細身の体、足元の柔らかさと共通点も多い。そのためメディアでは、ヌワンコ・カヌの再来と騒がれている。
マンチェスター・シティでのチームメイトで、同じくアーセナルに在籍した経験があるパトリック・ヴィエラを「兄弟のようで、父親のようでもある」と尊敬している。
モデルのようなスマートな体系と端正なルックスの持ち主であり、女性に人気がある。
中田浩二が「リーグアン在籍中にこれは止められないなと思った選手」について聞かれた際に「アデバヨール」と答えている。
アーセナルからマンチェスター・シティに移籍して初めてのアーセナル戦で、古巣での仲間であったロビン・ファン・ペルシの頭部(目から数センチの位置)をスパイクで踏みつけた事、更には自らが得点を決めた際にわざわざゴールとは逆方向のアーセナルサポーターの正面まで全力でピッチを走って戻った上で、手を大きく広げ得点した喜びを表すという、挑発的な行為で物議を醸した。イングランドに限らず古巣を相手にゴールを決めた場合は、ゴール後のパフォーマンスは自重するのが暗黙の了解と言う事もあり、以降アデバヨールは多くのグーナーから嫌悪される選手となってしまった。アデバヨールは「試合前のウォーミングアップで家族を侮辱する言葉をアーセナルサポーターから受けた。更に試合前にアーセナルの一部選手が挨拶を拒否した事によって反射的に起こしてしまった行動だった」と語っている。この件に関してFAはファン・ペルシへの暴力行為に対して3試合出場停止、相手サポーターへの挑発行為に対して執行猶予付き出場停止2試合(2010年12月までに同様の行為を起こした場合施行)と2万5000ポンドの罰金という重い処分を下した。なおこの挑発行為によりスタンドの一部が激発し、数名の警備員が負傷した。
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