ゲームメーカーとして有すべき視野の広さ、足元のテクニックに右足から繰り出す様々な種類のパスと正確なフリーキック、得点感覚が特徴。中盤では長短のパスを自在に操り試合のリズムに変化を与えることに優れていたが、その多くはシンプルなダイレクトプレーであり、相手選手との接触プレーをかわすように1タッチ2タッチでのパスを回しを基調としていた。
また、ゲームメーカーとしての能力だけでなく、両サイドに流れたりペナルティエリア内に積極的に進入して得点を決める、1.5列目やトップ下と形容される位置でのプレーも得意とした。ゴール前では中盤でのプレースタイルとは打って変わって接触プレーを恐れずに、強引なプレーを仕掛けていたが、シュートの瞬間は得意な角度から力強いシュートを叩き込むのではなく冷静に無理なくゴールに流し込むタイプだった。
プラトッシュ(Platoche)と呼ばれたフリーキックに関しては1976年の代表デビューとなったチェコスロバキア戦、1981年のワールドカップスペイン大会予選最終戦オランダ戦、1985年のワールドカップメキシコ大会予選最終戦のユーゴスラビア戦、1984年の欧州選手権決勝のスペイン戦など勝負の懸かった重要な試合で得点を決めた事から彼の代名詞となっている。
ヨハン・クライフやマラドーナのような瞬間的な加速力、あるいは若い頃に心肺機能に問題があると判断されたように高い身体能力を持ち合わせてはいなかった。一方でサッカーの王様と言われるペレはプラティニを次のように評している。
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