世界最高レベルの巧みな左足のボール捌きと力強いシュートを放つことから、「レフティモンスター」「左足の魔術師」と言われる。本職はトップ下だが、セカンドトップ、ウイングのポジションで起用されても、独自の特徴を活かしたプレーで力を発揮することが出来る。自身のチャンスメイクでゴールの演出をするだけでなく、MFでありながら驚異的な得点力を誇っており、どんな形であれボールを持てばワンプレーで試合の流れを変え一人で試合を決めてしまう。天才というより鬼才という言葉が似合うプレイヤーである。味方も察知できないほどの奇想天外なプレーをしばしば披露し、ファンタジスタという言葉が当てはまる選手である。
特にキープ力、ボールを扱うことに長けており、多少強引とも思われる単独のドリブル突破でゴールを決めるプレーも多い。フィジカルコンタクトにも強く多少の当たりではバランスを崩すことはなく競り合った状態でも決定的なパス、シュートを決めることができる。
フリーキックの精度は世界屈指。多少距離が長くてもゴールの隅を狙う能力を持っている。低く抑えられた破壊力のあるミドルシュートを得意とし、高確率で枠内を捉える。また長い足を生かし意外なタイミングでシュートを放つことが多く、GKにとって止めにくいシュートでもあった。また、ラボーナやオーバーヘッドキックなどの華麗なプレーも持ち味で、胸のトラップからオーバーヘッドキックに持ち込むプレーも行っていた。
ブラジル代表としては1993年12月16日のメキシコ戦で代表デビューを飾る。ブラジル五輪代表として1996年アトランタオリンピックに出場するが、自身のミスもあり準決勝で敗戦し戦犯扱いされた。
FIFAワールドカップではブラジルの栄光のNo.10を1998年と2002年の二大会にわたって背負った。 1998 FIFAワールドカップ大会では、準々決勝で当時世界最高のゴールキーパーと言われていたデンマーク代表のピーター・シュマイケルから2得点を奪い計3得点をあげるものの、ブラジル国民を納得させることが出来なかった、それは所属クラブでのようなプレーを期待する国民が、リバウドに対して厳しい評価を向けたからであった。
2001年に行われた2002 FIFAワールドカップ南米予選では同国は苦戦を続けたが、10月7日のチリ戦で1得点を上げ本大会出場に貢献した。試合後、スタジアムを埋め尽くしたサポーターがリバウドへ大喝采を送った。リバウドはこのサポーターの行為に「代表のためにプレーして、称賛されてフィールドを後にするのはこれが初めてだ。本当にうれしい」と感激し、一生忘れられないシーンとして心に刻み込まれているという。
2002年の本大会では5得点を決め決勝でも2得点に絡む活躍を見せ、代表で活躍出来ないと言われていた批判を一蹴し、ロナウド、ロナウジーニョ、カフー、ロベルト・カルロスらとともに5度目の優勝に大きく貢献した。この大会の、MVPはドイツ代表のオリバー・カーンではなくリバウドだという声も多く聞かれた。また1999年のコパ・アメリカではロナウドとともに得点王になりMVPにも輝いた。
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