並外れた鋭い反応によるセービングを武器とするが、鈴木良平は「シュートに備える時、踵を浮かすテニスのスプリットステップで対応するGKが多いが、それではフェイントに対応できない。ソール全体をつける正しい構えをノイヤーはできているので、若いうちから頭角を現した」と評している。また近年では世界最高の守護神と言われることも多く、GKとしての評価は非常に高い。
地元ゲルゼンキルヒェンのクラブであるシャルケ04のユース出身。2006年に弱冠20歳で、バイエルン・ミュンヘン戦でブンデスリーガデビューを果たした後、フランク・ロストに代わり正GKの座を手にした。
2007-08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは決勝トーナメント1回戦のポルト戦のPK戦でブルーノ・アルヴェスとリサンドロ・ロペスのシュートを止め、シャルケのクラブ初となるベスト8進出に貢献した。またこのシーズンはブンデスリーガの全試合にフル出場を果たした(ノイアーの他には2人のみ)。この活躍もありUEFA最優秀GK賞にドイツから唯一ノミネートされた。
主将として臨んだ2010-11シーズンは好セーブを連発。チャンピオンズリーグではグループリーグ6試合で3失点に抑え、首位通過に貢献。決勝トーナメントでも活躍し、シャルケ初のベスト4入りに貢献した。ベスト4進出決定後の2011年4月20日にシャルケとの契約を更新せず、シーズン終了後に移籍する方針であることを発表。バイエルンやマンチェスター・ユナイテッドFCなどの多数の関心が報じられていたが、マンチェスター・ユナイテッドからのオファーは否定した。チャンピオンズリーグ準決勝1stレグではそのマンチェスター・ユナイテッドに0-2で敗戦したもののビッグセーブを連発し、敵将のアレックス・ファーガソンから「対戦してきた選手の中で最も良いプレーをした一人」と賞賛し、またノイアーがユナイテッドに来る望みがないことも話した。またノイアーも試合後、改めてユナイテッド移籍の可能性を否定した。
2011年6月1日、バイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定した。
憧れの選手はシャルケの正GKであったイェンス・レーマンである。
長年愛したシャルケを去る決断の理由は「最高レベルでプレーするために一歩踏み出したい」とし、会見では目に涙を浮かべた。また移籍先にバイエルンを選択した理由は「ドイツから出たくはなかった。ブンデスリーガは魅力的なリーグだし、ドイツで最高のクラブといったらバイエルン。僕はドイツで最高のクラブでプレーしたかったんだ」と述べた。
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