ペナルティエリア外へ飛び出し、相手のスルーパスをカットするスイーパー的な役割を担ったり、ドリブルで敵陣深く攻め上がり、センタリングを上げたりするプレースタイルから「21世紀のキーパー」とも言われ、後に登場したホルヘ・カンポスやホセ・ルイス・チラベルトといった攻撃的なゴールキーパーの先駆けとなった。PK阻止率の高さゆえにレフ・ヤシン以上と言われた事もある。長髪に髭をたくわえた独特の風貌でカルロス・バルデラマとともに長らくコロンビア代表のシンボルともいえる存在だった。
コロンビア代表の一員としても長年に渡ってプレーし、68試合に出場した。しばしばセットプレーにおけるキッカーを担当し、フリーキックとペナルティーキックから8得点を記録している。
1990年のワールドカップ・イタリア大会決勝トーナメント1回戦カメルーン戦では、ハーフウェー付近でロジェ・ミラをドリブルでかわそうとして逆にボールを奪われ、ゴールを決められるというミスを犯した。試合後、シュートの瞬間に真後ろからミラの足めがけてスライディングにいったことも含め非難を受けたが、本人は「まったく後悔していない」とコメントした。
1995年9月、イングランド代表との親善試合で、イギータは両足を揃えて飛び上がり、海老反りになって頭越しにボールをかかとで蹴り返し、ジェイミー・レドナップのループシュートを防いだ。まるでサソリの尾のようなその形状から自らそのキックを「スコーピオン」と名付けた。しかしイングランドの監督に「うちには手でセーブするキーパーがいるからイギータのような選手は必要ない」と言われた。
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