テクニックが非常に高く、ドリブルが上手く、パスセンスに優れている。頭もよくクレーバーな動きが多い。ドルトムントにはユースから在籍しており、2009年トップチームデビュー。2009−10はほぼ控え選手ながら、2010−11年シーズンは、途中出場の立場からあっという間にサイドのスタメンに。後半戦からは、トップ下、またはサイドのスタメンに完全に定着した。ヨーロッパのサッカー選手にしては珍しく、労働者階級出身ではなく、親は学者でありホワイトカラー出身。まだ18歳ということで、現在は親と同居している。本人が自分の一番の課題に上げているように、得点力まだ十分ではない。
香川とのコンビが上手く機能しており、2人の感覚や頭の良さやプレースタイルは似ている部分が多く、互いにいい影響を与えている。香川の豊富なアイデアを読み取れる柔軟性がゲッチェにはある。今後経験を積み、ゲッチェ自身が自分でアイデアのバリエーションを増やしていくことが望まれる。しかし、まだ18歳という年齢を考えると、今の活躍は既に十分凄いし、今後プレースタイルがどう進化していくのかさらに楽しみである。
また、ドイツ代表に2010年後半から召集。スタメンではないが、よく途中出場している。代表ではまだ十分な存在感が示せていないが、ドイツ国民の期待は大きく、レーヴ監督からも大事に育てていこうという意志を感じる。またゲッチェとはドイツ語でアイドルの意味であり、可愛らしい風貌も合わせて、若者や子供からの人気が高い。
FIFAの選ぶ注目の若手13人に、同じクラブから香川とゲッチェの2人も選出された。
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