イタリアの将来を背負うと期待される逸材で、“ネスタの後継者”との呼び声も高いDFアンドレア・ラノッキア。非常にディフェンスのセンスが高く、ストッパーというよりはカバーリングに長けている。さらに、アレッサンドロ・ネスタのように足元の上手さもある。高さは2m弱と文句なし。今後、経験を積んで状況判断や統率力を磨けば、世界最高のCBになれるポテンシャルを秘めている。
当時セリエBに所属していたACアレッツォで選手生活を開始する。05-06シーズンはユースチームに所属し、カンピオナート・プリマヴェーラでプレーした。翌シーズンにトップチームでのデビューを果たすも、チームはセリエC1に降格した。
2008年8月、ジェノアCFCが共同保有権を取得し、セリエBのASバーリへレンタル移籍。当初は若さゆえの経験不足を不安視されていたが、チームの優勝とセリエA昇格に貢献。シーズン終了後、ジェノアはラノッキアの共同保有権を買い上げた。翌09-10シーズンもレオナルド・ボヌッチと共に強固なディフェンスラインを構築し、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督から賞賛された。A代表入りも期待されたが2010年1月に膝を負傷してシーズン後半を棒に振り、2010
FIFAワールドカップ出場はならなかった。
2010年7月、インテルがジェノアから共同保有権を取得し、5年契約を結んだ。当初の予定では10-11シーズンは共同保有先のジェノアでプレーすることになっていたが、インテルのCBワルテル・サムエルが怪我によりシーズン絶望となったことから、2011年1月にインテルに完全移籍することとなった。共同保有権の買い取りにあたり、インテルはジェノアに1250万ユーロ支払った。
セリエA第26節カリアリ・カルチョ戦で移籍後初ゴールを決めた。
U-20、U-21イタリア代表に選出されており、北京オリンピック代表の候補にも挙がった。2010年11月17日のルーマニアとの親善試合でA代表デビューを果たした。
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